不動産売却で購入時の契約書がない
場合の取得費の調べ方

売買契約書を紛失したときに、まず確認する資料と整理手順

不動産を売却したあと、税理士から「購入時の売買契約書はありますか」と聞かれて、初めて取得費の問題に気づく方は少なくありません。

購入時の売買契約書や領収書が残っていない場合、購入金額を直接確認することは難しくなります。

しかし、売買契約書がないからといって、すぐに売却金額の5%しか取得費にできないと決まるわけではありません。

まず行うべきことは、契約書以外に残っている資料を集め、次の3点を整理することです。

  1. いつ取得した不動産か
  2. 取得したときの土地・建物の内容はどうだったか
  3. 当時の購入金額や価格水準を説明できる資料があるか

このページでは、取得費全体の一般論ではなく、

「購入時の契約書がない場合に、実際に何を探し、どの順番で整理するか」

に絞って解説します。

このページの結論

購入時の契約書がない場合は、まず「金額に近い資料」を探し、次に「取得時期を示す資料」「土地建物の内容を示す資料」「当時の価格水準を示す資料」を組み合わせて整理します。

最も強い資料は、

  • 売買契約書
  • 領収書
  • 振込控え
  • 住宅ローン契約書

など、購入金額や支払額に近い資料です。

これらがない場合でも、

  • 登記簿謄本
  • 固定資産税課税明細書
  • 建物資料
  • 地価資料
  • 住宅地図
  • 航空写真

などから、取得時の状況を整理できる可能性があります。

ただし、どの金額を取得費として申告するかは税務判断を伴います。

最終的な判断は税理士に確認する必要があります。

このページで扱うケース

このページは、次のようなケースを想定しています。

  • 購入時の売買契約書を紛失した
  • 領収書や振込控えが残っていない
  • 住宅ローンを使って購入したが、当時の契約書が見つからない
  • 親が購入した不動産を相続したが、当時の契約書がない
  • 建物の建築請負契約書がない
  • 契約書はあるが、土地と建物の内訳が分からない
  • 税理士から取得費の根拠資料を求められている
  • 概算取得費5%でよいのか不安がある

1. まず「何の契約書がないのか」を分ける

契約書がないといっても、「土地の売買契約書がない」のか、「建物の建築請負契約書がない」のか、「土地建物の内訳が分からない」のかで、確認する資料は変わります。

最初に、なくなっている資料の種類を整理します。

契約書・資料の不足 問題になりやすい点 まず確認したい資料
土地の売買契約書がない 土地の購入金額が分からない 登記簿謄本、地価資料、住宅ローン資料、当時の周辺価格
建物の売買契約書がない 建物部分の購入金額が分からない 建物登記、固定資産税資料、建物図面、築年数
建築請負契約書がない 建物の建築費が分からない 建築確認資料、検査済証、建物登記、固定資産税資料
領収書・振込控えがない 実際に支払った金額の裏付けが弱い 通帳、住宅ローン資料、金融機関資料、当時の資金計画資料
土地建物の内訳がない 総額のうち土地と建物の割合が分からない 契約書、固定資産税評価額、建物資料、当時の価格水準

「契約書がない」と一括りにすると、何を探すべきか分かりにくくなります。

まずは、土地の取得費が不明なのか、建物の取得費が不明なのか、土地建物の内訳が不明なのかを分けることが重要です。

2. 契約書の代わりに探したい資料

売買契約書そのものがなくても、購入金額や取得時の状況を説明するための資料が残っている場合があります。

契約書がない場合に探したい資料は、大きく分けると次の4種類です。

①金額に近い資料
資料 確認できる可能性がある内容 探す場所の例
領収書 手付金、残代金、諸費用など 権利証袋、古い不動産ファイル
振込控え 支払先、支払日、支払金額 銀行書類、通帳、ネットバンキング履歴
通帳の入出金記録 購入時期前後の資金移動 銀行通帳、相続書類
住宅ローン契約書 借入金額、借入時期、対象不動産 金融機関書類、住宅ローンファイル
金銭消費貸借契約書 借入金額、担保不動産、借入日 銀行関係書類
返済予定表 当初借入額、返済開始時期 住宅ローン関係書類
火災保険資料 建物価格や建物内容の参考 保険証券ファイル

購入金額そのもの、または支払金額に近い情報が分かる資料です。

住宅ローン資料は、購入金額そのものではありません。

ただし、借入時期、借入金額、対象不動産を確認する手がかりになる場合があります。

②取得時期を示す資料
資料 確認できる可能性がある内容
登記簿謄本 所有権移転日、登記原因
住宅ローン契約書 借入日、融資実行日
建築確認資料 建物の建築時期
建物登記 新築年月日
相続関係資料 被相続人や相続時期

取得費を検討するには、まず「いつ取得したか」を確認する必要があります。

相続不動産の場合は、相続人が相続した日だけでなく、被相続人がいつ取得したかを確認する必要があります。

③不動産の内容を示す資料
資料 確認できる可能性がある内容
固定資産税課税明細書 土地・建物の面積、構造、評価額など
土地登記 地番、地目、地積、区画整理の有無
建物登記 構造、床面積、新築年月日
建物図面 間取り、配置、床面積
公図・測量図 土地の形状、分筆・合筆の状況
売却時の売買契約書 売却対象、面積、建物の有無、現況
重要事項説明書 売却時の土地建物の内容、法令制限など

購入時点でどのような土地・建物だったのかを整理するための資料です。

④当時の価格水準を示す資料
資料 確認できる可能性がある内容
地価公示・地価調査 周辺地域の公的な地価水準
相続税路線価 路線ごとの価格水準の参考
市街地価格指数など 長期的な地価変動の参考
住宅地図 当時の建物の有無、周辺利用状況
航空写真 土地利用、造成状況、建物の有無
古い販売資料 分譲価格や近隣事例の参考

購入金額の直接資料がない場合、取得当時の価格水準を確認する資料が必要になることがあります。

これらの資料は、取得費を直接証明する資料ではありません。

しかし、取得時点の不動産の状況や価格水準を説明する材料になることがあります。

3. 資料の強さを分けて考える

取得費の根拠資料には、金額を直接示す資料と、取得時の状況を補助的に説明する資料があります。

資料を集めるときは、「何でも集める」のではなく、資料の役割を分けて考えると整理しやすくなります。

資料の強さ 役割
強い資料 売買契約書、領収書、振込控え、住宅ローン契約書 購入金額や支払額に近い情報を確認する
中間的な資料 登記簿謄本、建築確認資料、建物登記、固定資産税資料 取得時期や不動産の内容を確認する
補助資料 地価資料、住宅地図、航空写真、火災保険資料、古いパンフレット 当時の状況や価格水準を補足する

金額を直接示す資料がない場合でも、取得時期、不動産の内容、価格水準を組み合わせて説明できる可能性があります。

ただし、資料の強さや使い方は案件ごとに異なります。

4. 家の中で探すべき資料

購入時の契約書がない場合でも、家の中や相続書類の中に、取得費検討の手がかりになる資料が残っていることがあります。

特に相続不動産では、相続人が「契約書はない」と思っていても、別の資料が残っていることがあります。

まずは、以下を探して見て下さい。

  • 権利証・登記識別情報の袋
  • 住宅ローン関係のファイル
  • 火災保険関係のファイル
  • 固定資産税通知書の束
  • 相続手続きで使った書類一式
  • 親の確定申告書や税理士からの資料
  • 建築時の図面袋
  • リフォーム会社の見積書・請求書
  • 銀行関係の古い書類
  • 不動産会社から受け取ったパンフレットや販売図面
【特に見つかると役立つ資料】
資料 役立つ理由
住宅ローン契約書 借入金額や購入時期を確認できる場合がある
返済予定表 当初借入金額の手がかりになる場合がある
火災保険証券 建物価格や建物内容の参考になる場合がある
建築図面 建物の規模や構造を確認できる
古い固定資産税資料

過去の土地建物の状況を確認できる

税理士の控え資料 以前の申告や相続手続きの情報が残っている場合がある

「売買契約書がない」という時点であきらめるのではなく、まず周辺資料を探すことが重要です。

5. 金融機関・不動産会社・建築会社に確認できる場合

古い契約書が手元にない場合でも、金融機関、不動産会社、建築会社などに当時の資料が残っていないか確認できる場合があります。

ただし、保存期間の関係で、古い資料が残っていないことも多くあります。

確認先 確認できる可能性がある資料 注意点
金融機関 住宅ローン契約書、返済予定表、抵当権関係資料 古い資料は保存されていないことがある
不動産会社 売買契約書控え、重要事項説明書、販売資料 廃業・合併・担当者不明の場合がある
建築会社 建築請負契約書、図面、見積書 保存期間経過や会社不存在の可能性がある
司法書士 登記関係資料 古い案件では保存されていないことがある
税理士 相続時や過去申告時の控え資料 本人確認や保管状況に左右される

確認先に問い合わせる場合は、対象不動産の所在地、取得時期、取得者名、売主・買主名、当時の金融機関名などを整理してから連絡すると確認しやすくなります。

6. 相続した不動産で親の契約書がない場合

相続した不動産では、相続人が購入時の契約書を持っていないことが多くあります。

この場合、相続人が相続した日だけでなく、被相続人がいつ、どのように不動産を取得したかを確認する必要があります。

【相続不動産で最初に確認すること】
確認項目 内容
誰が取得したか 親、祖父母、さらに前の世代など
いつ取得したか 登記情報や古い資料で確認する
取得原因 売買、相続、贈与、交換など
取得時の土地状況 宅地、農地、山林、造成前後など
建物の経緯 取得時に建物があったか、後で建てたか
相続時資料 遺産分割協議書、相続税申告書、評価明細など

相続税申告で使った土地評価額と、譲渡所得の取得費は同じものではありません。

また、相続した時点の時価をそのまま取得費として考えるわけでもありません。

相続不動産では、被相続人の取得時期・取得費を確認する必要があるため、取得経緯の整理が重要になります。

相続した不動産を売却する場合の取得費

7. 土地だけでなく建物の契約書も確認する

土地建物を売却した場合、土地の購入契約書だけでなく、建物の購入契約書や建築請負契約書も問題になることがあります。

たとえば、次のようなケースです。

  • 土地を購入して、その後に建物を建てた
  • 中古住宅を土地建物一括で購入した
  • 親が建てた家を相続した
  • 建物を増改築している
  • 売却前に建物を取り壊した

建物の資料がない場合、建物の取得費や減価の整理が難しくなることがあります。

【建物で確認するポイント】
確認項目 内容
建築時期 いつ建てられたか
建築費 建築請負契約書や領収書があるか
構造 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など
床面積 登記や固定資産税資料と一致するか
増改築 追加工事やリフォームの有無
取壊し 売却前に建物を解体したか

建物資料がない場合でも、建物登記、固定資産税資料、建築確認資料などから確認できることがあります。

8. 契約書はあるが、土地と建物の内訳が分からない場合

売買契約書が残っていても、土地と建物の内訳が書かれていない場合は、別の問題が生じます。

この場合、「契約書がない」わけではありませんが、総額のうち土地がいくら、建物がいくらなのかを整理する必要があります。

土地と建物では、税務上の取扱いや減価償却の考え方が異なるためです。

【確認する資料】
資料 確認する内容
売買契約書 総額、消費税記載、土地建物の表示
重要事項説明書 土地建物の面積、構造、築年数
固定資産税評価額 土地・建物の評価額の比率
建物資料 構造、築年数、床面積
取得時点の価格資料 当時の土地建物の価格水準

土地建物の内訳は、現在の固定資産税評価額だけで機械的に決まるものではありません。

取得時点の状況や資料を踏まえて整理する必要があります。

土地と建物の取得費を分ける必要がある理由

9. ケース別の資料確認例

同じ「契約書がない」でも、取得経緯によって確認する資料の優先順位は変わります。

ケース1:自分で購入した自宅の売買契約書を紛失した場合

まず、住宅ローン資料、通帳、登記簿謄本、固定資産税課税明細書を確認します。

住宅ローン資料が残っていれば、借入時期や借入金額、対象不動産を確認できる場合があります。

優先順位 確認資料
住宅ローン契約書、返済予定表、通帳、振込控え
登記簿謄本、固定資産税課税明細書、売却時契約書
補助 地価資料、住宅地図、航空写真
ケース2:親が購入した土地を相続し、契約書がない場合

まず、被相続人がいつ取得したかを確認します。

登記簿謄本、相続関係資料、古い固定資産税資料、建物資料などを整理します。

優先順位 確認資料
登記簿謄本、相続関係資料、古い固定資産税資料
建物資料、住宅地図、航空写真
補助 地価資料、相続時の税理士資料
ケース3:土地を購入後、自宅を建築したが建築請負契約書がない場合

土地の取得費と建物の取得費を分けて確認します。

土地の売買契約書がなくても、建物の建築資料が別に残っている場合があります。

優先順位 確認資料
建築確認資料、建物登記、固定資産税家屋資料
住宅ローン資料、建物図面、火災保険資料
補助 当時の建築単価資料、リフォーム資料
ケース4:中古住宅を土地建物一括で購入し、内訳が不明な場合

契約書の総額だけでは、土地と建物の内訳が分からないことがあります。

この場合、契約書、重要事項説明書、固定資産税評価額、建物の築年数・構造などを確認します。

優先順位 確認資料
売買契約書、重要事項説明書、固定資産税資料
建物登記、建物図面、築年数・構造資料
補助 取得時点の土地価格資料、建物価格資料

10. 契約書がない場合の整理手順

購入時の契約書がない場合は、資料を集める順番を決めて整理すると、検討しやすくなります。

登記簿謄本で取得時期を確認する

まず、土地と建物の登記簿謄本を確認します。所有権移転日、登記原因、建物の新築時期などを確認します。

固定資産税課税明細書で土地建物の内容を確認する

土地の地積、建物の構造・床面積、評価額などを確認します。

金額に近い資料を探す

領収書、振込控え、住宅ローン契約書、返済予定表、通帳などを探します。

建物資料を探す

建築請負契約書、建築確認通知書、検査済証、建物図面、リフォーム資料などを確認します。

取得当時の状況を確認する

住宅地図、航空写真、地価資料などから、取得当時の土地利用や価格水準を確認します。

資料ごとに分かること・分からないことを整理する

資料があっても、それだけで取得費が決まるとは限りません。

各資料から確認できることと、確認できないことを分けて整理します。

税理士に確認する

取得費としてどのように申告するかは税務判断を伴うため、税理士に確認します。

必要に応じて取得費意見書を検討する

不動産価格や資料の観点から取得費の根拠整理が必要な場合は、不動産鑑定士による取得費意見書が検討対象になります。

11. 取得費の説明がしやすいケース・難しいケース

契約書がない場合でも、資料の残り方によって説明のしやすさは大きく変わります。

【説明しやすい可能性があるケース】
ケース 理由
住宅ローン資料が残っている 購入時期や借入金額の手がかりになる
登記で取得時期が明確 価格時点を特定しやすい
建物の建築時期が分かる 建物取得費や減価の整理に役立つ
固定資産税資料がある 土地建物の基本情報を確認しやすい
土地の状況が大きく変わっていない 取得時と売却時の比較がしやすい
周辺の価格資料がある 当時の価格水準を検討しやすい
【説明が難しくなりやすいケース】
ケース 難しくなる理由
取得時期が不明 価格時点を特定しにくい
取得原因が複雑 相続、贈与、交換、換地などが絡む
土地が大きく変化している 区画整理、造成、地目変更などの影響がある
建物の履歴が不明 新築、増築、取壊しの整理が難しい
金額に近い資料が全くない 根拠資料の組み立てが難しい
親族間売買など特殊事情がある 通常の売買価格とは別の検討が必要になる

難しいケースでも、最初から検討不能と決まるわけではありません。

まずは資料の有無と不動産の履歴を整理します。

12. よくある誤解

誤解1:契約書がなければ必ず5%になる

契約書がない場合でも、他の資料から取得費を説明できる可能性があります。

すぐに5%と決めるのではなく、まず資料を確認することが重要です。

誤解2:固定資産税評価額から取得費が決まる

固定資産税評価額は参考資料の一つですが、それだけで取得費が決まるわけではありません。

取得時期、土地建物の状況、当時の価格水準などと合わせて検討します。

誤解3:相続税評価額がそのまま取得費になる

相続税評価額と譲渡所得の取得費は別の問題です。

相続不動産では、被相続人の取得時期や取得費の確認が重要になります。

誤解4:住宅ローンの借入額がそのまま取得費になる

住宅ローンの借入額は、購入金額を確認するための手がかりになる場合があります。

ただし、借入額がそのまま取得費になるとは限りません。他の資料と合わせて確認します。

誤解5:不動産鑑定士が税額を判断する

税額計算、税務判断、申告書作成は税理士の業務です。

不動産鑑定士は、不動産価格や資料の観点から取得費の根拠整理を行います。

13. 取得費意見書という選択肢

取得費意見書とは、購入時の契約書がない場合などに、不動産価格や資料の観点から取得費の根拠を整理する説明資料です。

取得費意見書は、税務申告書ではありません。

また、「この金額で必ず税務署に認められる」と保証する資料でもありません。

税理士が申告内容を検討する際の説明資料として、不動産鑑定士が作成するものです。

【取得費意見書で整理する主な内容】
項目 内容
対象不動産 所在、地積、建物の内容など
取得時期 売買、相続、建築などの時期
確認資料 登記、固定資産税資料、建物資料、地価資料など
土地建物の状況 取得時・売却時の利用状況や変化
価格水準 取得時点の不動産価格に関する検討
取得費の考え方 資料から説明できる内容の整理

購入時の契約書がない場合でも、取得費を説明できる可能性があるか確認したいときは、まず資料を整理することが出発点になります。

14. よくある質問

購入時の契約書がなければ、必ず概算取得費5%になりますか?

必ず概算取得費5%になるとは限りません。

購入時の契約書がなくても、登記簿謄本、固定資産税課税明細書、住宅ローン資料、建物資料、過去の地価資料などから取得費を説明できる可能性があります。

領収書も振込控えも残っていない場合はどうなりますか?

領収書や振込控えがない場合でも、住宅ローン資料、登記情報、固定資産税資料、建物資料などから確認できることがあります。

まずは残っている資料を整理します。

住宅ローン資料は取得費の参考になりますか?

住宅ローン資料は、借入時期や借入金額、対象不動産を確認する手がかりになる場合があります。

ただし、借入金額がそのまま取得費になるとは限らないため、他の資料と合わせて確認します。

親が購入した不動産で契約書がない場合はどうすればよいですか?

相続した不動産では、被相続人がいつ、どのように取得した不動産かを確認する必要があります。

登記簿謄本、相続関係資料、固定資産税資料、建物資料などを確認します。

固定資産税課税明細書だけで取得費は分かりますか?

固定資産税課税明細書だけで取得費が分かるわけではありません。

ただし、土地・建物の面積、構造、評価額などを確認する入口資料として重要です。

登記簿謄本だけで取得費は分かりますか?

登記簿謄本だけで取得費が分かるわけではありません。

ただし、取得時期、取得原因、建物の新築時期などを確認するための重要な資料です。

取得費意見書を作れば、必ず税務署に認められますか?

必ず認められることを保証するものではありません。

取得費意見書は、不動産価格や資料の観点から取得費の根拠を整理する説明資料です。

最終的な税務判断は税理士が行います。

15. 関連ページ

相続した不動産を売却する場合の取得費
固定資産税課税明細書で分かること
土地と建物の取得費を分ける必要がある理由
取得費意見書とは何か

16. まとめ

不動産売却で購入時の契約書がない場合でも、直ちに概算取得費5%しか使えないと決まるわけではありません。

まずは、何の契約書がないのかを整理し、登記簿謄本、固定資産税課税明細書、住宅ローン資料、建物資料、過去の地価資料、住宅地図、航空写真などを確認します。

契約書がない場合の取得費検討では、購入金額そのものを示す資料だけでなく、取得時期、不動産の内容、当時の価格水準を説明する資料を組み合わせることが重要です。

一方で、どの金額を取得費として申告するかは税務判断を伴います。

最終的な判断は税理士に確認する必要があります。

不動産価格や不動産資料の面から取得費の根拠整理が必要な場合は、不動産鑑定士による取得費意見書が検討対象になります。

取得費意見書・事前調査について

購入時の契約書がない不動産について、資料から取得費を説明できる可能性があるか確認したい場合は、固定資産税課税明細書などをもとに事前調査が可能です。

取得費意見書の無料事前調査・費用・ご依頼の流れは、専用ページでご確認ください。

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